6月の園だより
うんどうの日。
たくさんの応援ありがとうございました。
わが子の活躍もさることながら、
いろいろな子どもの姿がみられたのではないでしょうか?
リレーごっこでは、
この日、
ばらの女の子が初めて勝ちました。
いつも勝っていたひまわりの子は
悔し涙を流した子もいました。
とてもよい経験だったと思います。
一流のアスリートは負けん気も一流です。
でも勝ち続けることはできません。
アスリートにとって、目標はとても高く、
負けの連続といってよいのかもしれません。
負けた時、
どう悔しがり、
どう次へと向かっていくのかが鍵になるといいます。
すぐに何でもできる子もいれば、
がんばってもなかなかできない子もいます。
人それぞれで、
得意不得意はあって当たりまえ。
だから、得意のことを伸ばしていく…
それも大事なことです。
でも、
与えられたなかで、
不得意でもみんながんばる…
リレーはそんな不得意さにも向かい合う力を育ててくれるよい機会になっていると思います。
苦労してできるようになった子は、
すぐに何でもできるようになった子よりも
数段すばらしい体験をすることになるとも思います。
勝ちたい子ども。
勝ってほしいと思う親心。
負けた子には「悔しい」気持ちをいっぱいかみしめてもらいつつも、
「気持ちは一番だったよね」とか
「○○をがんばっていたんだよね」と働きかけ、
勝ち負けの感情にとらわれすぎないように配慮をしていきます。
せいとくでは、
この幼児期、
子どもたちにがんばった事実を認め、
その気持ちを応援します。
勝ち負けへの気持ちに寄り添い、
ともに喜んだり悔しがったりすることはあっても、
勝ち負けを評価することはしません。
そのかわり、
ひとりひとりのがんばりをしっかり見守り認め、
次へのがんばりへと支えていきます。
近い将来、
競争社会に放り出される子どもたちに
今育ってほしい力は、
勝つ体験だけでなく、
負けた悔しさを、
がんばりへ変えていく力なのだと思うからです。
それが、
上質な負けん気を育てていくのだと思います。