5月の園だより
新しい生活が始まって、2週間余り。
子どもたちの成長は目覚ましいものがあり、日々変化しています。
たいこばしにも新たなワクワクを求めて、日々こどもたちが挑戦にやってきます。
お兄さん、お姉さんの姿に憧れて、登りはじめる年少さん。
2段、3段と昇るごとに、怖くなり動きが鈍くなったり、
時には手足が震えたりする子もいます。
最初の難関はてっぺんまで登れるか?
次の難関はてっぺんで方向転換ができるか?
そこでは、やりたい気持ち半分、怖いの半分で子どもたちが
いろいろな表情を見せてくれます。
A子ちゃんは最初の難関を登っては降りての繰り返しをするうちに何とかクリアし、
今は次の難関、てっぺんでの方向転換に挑戦しています。
てっぺんまでくると方向転換がこわいのか、
今回はそのまま前向きで進む作戦のようです。
だんだんと前のめりになって、
次の棒に伸ばす手が怖くて、手を離したものの、
また元の棒に戻ってしまいます。
「…こわい…」というA子ちゃん。
「抱っこ…」というA子ちゃんをみると、
怖さ半分やりたさ半分の表情。
すぐに手をだすのを我慢し、
「ここを持つのもいいかな。ここでもいいかも…」と選択肢を示してみました。
するとA子ちゃんは私の顔をみて、少し考えてから私が指す方へと手を伸ばしますが、
やっぱり怖くて元の所に手を戻してしまいました。
〝まだちょっと怖くて難しいのかな“と思い、抱っこしようとした時、
A子ちゃんはなんと、たいこばしの棒にお腹を全部つけて、
腹ばいの姿勢でぐるりと方向転換をしたのです。
「その手があったか!!」と私は思わず目を丸くしました。
そして、
A子ちゃんはとうとうたいこばしを渡り切りました!
その嬉しそうな顔をいったら!
思考力の芽生え…を目の当たりにした瞬間です。
そして、
このように自分で解決策を見出して乗り越えた子はみんなそうなるのですが…
再挑戦!
そしてまた再々挑戦!!
なんども確かめてみるのです。
そして、気が付くと、
腹ばいの方向転換ではなく、
4つ足(?)での方向転換になっていたのです。
子ども自身が育つことを信じて見守ることの大事さを
考えさせられたエピソードでした。
がんばれ!子どもたち!!