2018/03/01

3月の園だより

数々の感動とエネルギーをくれたオリンピックが閉幕しました。

彼らの試合での活躍もさることながら、

そのオリンピックまでの道のりを聞くにつれ、

「すごいな」の一言に尽きます。

あきらめず、ポジティブに自分へ挑戦し続ける姿は、

現代のヒーローとも言えます。

しかし、そのヒーローたちは、

会見で一様に「皆さまのお陰で…」と

自分たちを支えてくれた見えないヒーローたちへ

感謝の言葉を伝えています。そこに本当のすごさを感じます。

 

人は一人では生きていけない…

そして天才も自分の努力だけではトップへと昇り詰めることはできない…

彼らのメダルは自分へのご褒美だけど、

支えてくれた(チームや仲間だけでなく本当の意味での)みんなの代表としても

受け取っているのだなと思いました。

 

見えないヒーローは私と同じような平凡な人間なのかもしれません。

でも、自分にできることをがんばっているのだと思います。

報いも求めずに、

ただ、支えたい気持ちから、

あるいは支えているなんて明確な気持ちもないままに、

ヒーローのそばで

黙々とがんばっているのかもしれません。

 

それはもしかしたら、

いつもロードワークをしている道を掃いているだけかもしれません。

もしかしたら、

寮で朝ごはんを作るだけかもしれません。

でも、そのメダルにつながっているかどうかもわからないような日常の積み重ねが

彼らの感謝には表れているように思いました。

 

そういえば、東京駅新

幹線ホームの掃除スタッフ「7分間の奇跡」にも

見えないヒーローを感じます。

7分間で完璧なまでの社内清掃をするスタッフは超一流のプロですが、

そこには乗客が綺麗に使ってくれているという

一人ひとりの見えないヒーローたちの活躍あっての奇跡なのだと思います。

 

オリンピック選手のようなヒーローにはなれない…と思う私にも

こんな見えないヒーローにはなれるかもしれない…

いえ、なりたいなと思いました。

それには今を大事に…

大それたことではなく、

日々の些事そのものを大事にしていくことだと思います。

そして、

そのことが何かへとつながることを信じて、

日々、

できる小さなことに

丁寧に取り組んでいかなければいけないと思いました。