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1月の園だより
地域のボランティアで親子の凧作りに参加したときのことです。
Aくんは自信がないのか、型を切ったり、ひごを貼りつけたりするたびにお母さんに目線を向け、
「こうかな?」と助けを求めます。
するとお母さんは、「こうするのよ」と言いながら教えるのですが、
Aくんはそれを見てもやる気がないようなので、
お母さんは仕方なく自分で作ってしまっていました。
Aくんは今度は凧糸を凧の穴に通そうと一回試みましたが、やっぱり通りません。
「できないや」といい、お母さんに糸を渡そうとしたので、
私が「うまく通らない?」と聞くと、Aくんは私に視線を移して「うん」と言います。
「だって、(糸の先がほつれて)バラバラなんだもん」と言って、糸を机においてしまいました。
「そうだね。」と相槌をうつと、私に助けてほしいような視線をおくりましたが、
私もAくんを見つめたままどうするのか待ってみました。
するとゆっくりと糸に視線を戻しました。
そこで「どうしたら、通るかなぁ」と問いかけると、Aくんは考え始めました。
「そうだ!」
しばらく考えたAくんは、そばにあった楊枝に凧糸を結びつけ、糸通しの要領で穴に糸を通してみました。
「やった!!」 Aくんはうれしそうに私にハイタッチを求めてきました。
その様子をみていたお母さんは
「『自分でできることは自分で』と思っているつもりでしたが、
早く早くという思いが強く、つい手伝ってしまい、
子どもが自分でやろうとする気持ちをなえさせていたのかもしれません」と伝えてくれました。
子どもには子どもの時間の流れ方があります。
そして、子どもの時間の流れはたいがい大人よりゆっくり流れます。
そんな違いに気付いたお母さんがとても素敵に見えました。
こま作り~年長組の取り組みから
クラスのみんなで”お正月遊びを楽しみたい”と思い、先日こま作りをしました。
素材は段ボール。円の形に切り、うずを描いて作るこま。
まわった時にそのうずがきれいに見えるということだけを伝え、何色で描くのか、何重のうずにするのかは
子どもたちに
「考えて描いてみてね」と声をかけました。
出来上がると、子どもたちはさっそくこまをまわし
「すごい まわるー!」
「きれい!」
「細い方でまわすより、持つところを下にした方が(上下逆さにした方が)よくまわった!」などなど・・・
“こまをまわして遊ぶ”の一つの遊びの中にさまざまな発見があります。
何重もうずを描いて一部分だけに色をこまをまわしている子がいて
それを見ていたAくんが自分のこまもその子の真似をして色を塗りはじめました。
「きれいだな~。自分もそうしたい!」と思っての行動でしょうか?
自ら気づきやってみる。
これも一つの”自主性”ですよね。
全員が作り終えて最後には
「誰のこまが一番まわるか?対決」をしました。
「スリー、ツー、ワン、ゴーシュー!(ベーブレード風)」と掛け声をかけ勝負!
「今度は二人組で対決!」と盛り上がる!!
「ひもを使ってまわしたい!」との意見もでて
今現在は「もっと上手にまわすぞ~!」と特訓中。
さあ、こま達人になるのは誰だ~!?
未就園児クラスの願書配布がはじまります
平成24年度未就園児クラス「すまいるキッズちょうちょ組」の願書を下記の通り配布します。
願書配布 平成24年1月10日(火)9:00~
願書受付 平成24年1月31日(火)9;00~
定 員 40名位
保育期間 6月より平成25年2月まで
月3回 計24回(主に水曜日)
費 用 年額24,000円
12月は発表会の季節です。発表会では歌や合奏のほか各クラス趣向を凝らした発表をします。年少は表現あそび、年中は絵本などの題材をアレンジした劇ごっこ、年長はストーリーから考える創作劇ごっこ。お面や小道具、ときには大道具まで子どもたちが作る力作です。そんな発表会をより楽しめるように担任は各クラスの様子伝える小冊子も作ります。当日までの道のりにある子どもたちの成長を伝え、当日はそのエピソードを含めて楽しんでもらいたい・・・そんな思いが込められた冊子です。各クラス担任の思いをエピソードを交えて伝えていますが、今回はその中から、ぱんだ組担任の言葉を転載します。
ぱんだ組から
(前略)
さいごに
発表会当時に、ちゃんと台詞が言えているか?声が出ているか?お家の方からするとその辺がとてもきになるところだと思います。もちろん、発表するために今まで練習してきているので、当日大きな声でちゃんと台詞が言えることが練習の成果なのかもしれませんが、約一か月、子どもたちと発表会に向けて取り組んできた過程には、当日だけではお伝えしきれない、いろいろな大切な経験があったと思います。
クラスみんな一つの目的に向かって頑張る、という経験。一人ひとりがぱんだぐみの一員としていろんな意見を出してくれました。意見がぶつかったときもみんなで相談して、気持ちを寄り添わせながら進めることができました。
また、自分の意見が通らなかった時も気持ちを切り替えて前むきにがんばれたり、友だちの意見に共感して認め合う喜びをかんじたり。
そんな子どもたちの姿をこの劇ごっこ通してたくさん見ることができました。
そして、何よりうれしかったのは子どもたちが楽しみながら、がんばるぞ!という気持ちで取り組んでいたことです。劇の中にはそんな子どもたちのアイデアがたくさんつまっています。
「ここはどんな気持ちかな?」「ここはなんて言おうか?」と子どもたちに問いかけると”こんなのはどう?”と、すぐにいろいろな台詞や動きを提案してくれました。
そんな風に子どもたちが意欲的に取り組んでこれたのは、何と言っても”大好きなお父さんお母さんに見てもらう”ことが楽しみだったからだと思います。当日はいつもと違う雰囲気の中、練習どおりに発揮できない子もいるかもしれません。でも、おうちの方に見てもらうことをとっても楽しみにしながら、ここまでクラスみんなで頑張ってきた子どもたちを当日はたくさん誉めてあげてください。できたら「あそこのあの台詞がかっこよかったよ」とか「あのポーズが可愛かったよ!」など、具体的にほめてもらえると、子どもたちも今までの頑張りを大好きなお父さんお母さんに認めてもらえたことで、これからのさらなる自信につながると思います!
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年長ひまわり組担任から子どもたちの様子が届きました。
最近、ひまわり組では、いろいろな国について知る時間を作っています。きっかけは、A君が「世界一人が多いのは中国っていう国なんだって~!」と言い、幼稚園にある国旗の本で調べたのがきっかけでした。
よく調べてみると・・・人口や面積等もわかりやすく順位にされていました。聞いたことのある国や初めて聞く国について、国旗の違いやその国の有名なものを調べていく子どもたちは、楽しそうで、興味深々の様子でした。そんな子どもたちを見ていると、初めてしることに喜びを感じたり、疑問を抱いたりすることが子どもたちの探究心を育てることに繋がるのではないかと思い、その日から毎日いくつかの国について知る時間を設けました。
どの国をクローズアップするかは子どもたちが決めます。お家の方に聞いたり、お家で調べてきた子もいて、紙に国の名前を書いてきてくれる子もいます。
実際どんなことを話しているかというと・・・
国によって、いろいろな言葉があることに子どもたちは驚いた様子。「サンキュー」「トゥリマッカシー」など声を合わせていうときもあります。
いろいろあっおもしろい国旗。特徴をとらえて覚えている子もチラホラ・・・「フランスとオランダは同じ色だ~!」なんてこともすぐに気づきます。
ご存じのとおり、カナダの国旗にはカエデの葉が描かれています。
「カエデの木からホットケーキにつけるメープルシロップが採れるんだよ」と話すと「え~っ!」と大きな反応が。
樹液だと話すと「どうやって入れ物に入れるの?」「かぶと虫みたいに吸うの?」とはてなマークがたくさん浮かんだ様子の子どもたち。ここまで聞かれると担任もお手上げです。宿題にして翌日子どもたちに伝えました。
このように、国のことから派生してさまざまなことに興味の羽を伸ばしている子どもたちはとっても輝いています。
先日、年少組の年少組の発表会がありました。
保護者の方や先生たちはハラハラドキドキでしたが、当の子どもたちは客席の視線に何かを感じ、いつも以上にのびのびいきいきと表現あそびを楽しんでいたようでした。
反省会で先生が「今まで一度もやらなかったAくんが今日初めて○○を表現してくれたのが嬉しかった」と涙ぐむ姿に「せいとく」らしさを感じました。先生は「朝『君なら絶対できるよ』と働きかけたけれど、あとは子どもを信じてがんばりました。」と伝えてくれました。
この言葉に「せいとく」の「誉めて育てる」保育の真髄がよくあらわれています。
この言葉から先生は、Aくんを誉めてやらせようとしたのではないことがよくわかります。つまり、「誉めて育てる」保育は、その子自身の力を信じて、その自信を振り絞るための最後のきっかけとして、先生自身が信じている「できるよ」という言葉で後押しし、できたことを先生自身びっくりしたり、嬉しくなったりして感動して心から「すごい!」と誉めることで、子ども自身もその言葉を信じ、結果期待に応えてくれたことを喜びあい、その頑張りを誉める、いわば協同関係で成り立つ保育です。
他の先生からも、全体的にみればくたびれてしゃがんだりすることもあった子に対して、「今日のBくんはとても頑張ったと思います」と、その子の頑張りを称えたりする感想もでました。その子もがんばったけれど、先生もさぞがんばったのだろうということは言葉の端々から伺えました。短い発表会の中、子どもと先生との間にあったさまざまなドラマを思い、子どもたちとの絆を感じました。
私はというと、わが子のことになるとマイナス面ばかり目がいって「うちの子ったらまたったく」とか、人に誉められても「でも、うちの子はこんなでまだまだです」なんて素直に受け取れない母親ですが、こういう言葉を聞くと、子どものことを素直に受け入れてあげたいという気持ちになります。また、子どものいい面を見てくれている言葉にうれしくなりながらも素直にうれしいと言えない自分を反省し、今度は「うちの子をそんな風に見てくれてありがとう」と言ってみようという気になりました。
帰り道、浪人中で全然勉に身が入らないわが子もきっといろいろ悩んでがんばっているんだと思い直し、険しくなりそうな目をマッサージして笑顔になり、我が家の扉を開けた私でした。
集中力を培う遊び~9月の園たよりから~
2学期、ひそかに色水あそびがブームです。
9月の初め、年長さん有志で撒いたおしろい花が咲き、色水あそびが始まりました。
はじめは咲き終わったおしろい花やあさがおの花を採ってきてビニール袋にいれ、手でむにゅむにゅと揉んで色をだしていました。そのうち、プリンカップなどを使い、直接手でつぶしはじめる子がでてきました。
そうなると、おしろい花やあさがおでは物足りなくなり、葉っぱをつぶしてみる子もでてきました。
「はっぱでも色が出るよ!」・・・確かに淡い緑色になりました。
先生が持ってきたブドウの実に似ている山ゴボウの実を揉むと
「きれいな紫色だねぇ」・・・その発色のよさにみんな目がキラリ!
。
今度はすり鉢とすりこぎで試した見たり、子どもたちは思い思いの色水あそびで実験に精を出します。
園児が台風で落ちたミカンを持ってきてくれると、みんなでごりごり、むにゅむにゅ
「皮だと色がでないねぇ」・・・いい発見したねぇ。
今度はドングリもごりごり。ちかくの子どもたちがのぞきこみます。
おたがいに顔を見合わせニッコリ。ゴマドレッシングみたいです。
よく子どもが興味の赴くまま転々と遊びまわっている姿をみかけますが、これが、まだ本当にやりたい遊びに出会えていない場合が多いようです。また、少し興味がもてたときでも、発展する力が弱く長続きしない場合もあります。
遊びは、素材や道具、友だちの動きや先生の働きかけなどの刺激があってはじめて、子どもたちはさらなる楽しさを求めて、遊びを工夫し継続していくことで本当にやりたい遊びにつながっていきます。そして、やりたい遊びにしっかりと取り組めることで、楽しいことをもっとしたい気持ちになり、集中力や工夫する力が培われていくのです。私たちはそのお手伝いをするべく、ヒントをだし子どもたちを見守っています。
”遊びはたからばこ”せいとく幼稚園が遊びを大事にする理由がここにもあります。

年長ばら組担任から、子どもたちの様子が届きました♡
長い夏休みが終わり、いよいよ2学期スタート!の始業式の日。
久しぶりのばら組の子どもたちとの再会を喜び♪
そして、盛り上がったのは。。。
『水族館、この3人で行ってきた!』(顔見合わせて楽しそう♪)
『ニジマス釣ったよ!』
『沖縄行って、シーサー作ったよ!』
「ばあばのお家で、新聞で作ったドレス着て遊んだよ~楽しかった♡』
と、夏休みの思い出のカレンダーを広げてよってくる子どもたち。
みんなでそのカレンダーの見せ合いもしました。
目を大きく見開いて、大きな声で、表情が生き生きとしていて・・・
本当に楽しくて!嬉しくて!を感じた時の、この時の子どもたちの表現こそが、
”伝える喜び”を感じている瞬間だと思いました。
2学期もたくさん遊ぶ中で、みんなで楽しいこと、うれしいこと
いっぱい感じようね!
7月にご報告した砂場の机が9月9日の体験保育の日にとうとうデビューしました。
夏休みが終わったというのにまだ暑い日の午後、年長の希望者が集まって机に絵を描きました。下絵を見ながらアクリル絵の具を使って描く表情は真剣そのもの。机を作ってくださった年長のお母さんたちも応援にきてくださり、子ども独特の絵に感心しながら、自分たちが作った机がかわいく仕上がっていくのを嬉しそう見守っていました!
デビューの日、子どもたちは机に気がつくとまるで宝物を見つけたように目を輝かせていました。ピンクの机は森の動物、水色の机は水の生き物と象が描かれていて、子どもたちはその上で砂のケーキを作ったり。思い思いに楽しんでいました。
園にいらしたら、新しい机を是非見ていってくださいね。
7月19日発行の学校法人成徳学園学園報に年中学年主任の小俣先生が寄せた「せいとくようちえん通信」を転載します
「225名で平成23年度がスタートしました。
進級、入園から3か月経ち、子ども達も新しい環境での生活に慣れ、遊びも充実してきたところです。
私が受け持っている年中組は、自分の遊びに夢中だった年少時に比べると、少しずつ友達が気になりだし、
友達との関わりがくんと濃くなる一年だと思います。
その分友達同士でのトラブルもたくさん出てくる時期ですが、その度に気持ちを伝えあい、どうすれば良いかを
一緒に考えています。その中で相手の気持ちを理解することが、とても重要になってきます。
その手助けとして私たち保育者は
「お友達はどんな顔してるかな?」
「もし、自分だったらどんな気持ちになるかな?」
と、相手の気持ちに子ども達自らが気づいたり感じる事ができる様な言葉掛けを心がけています。
それでもまだまだ自分の気持ちをやっと表現できるようになった歳の子ども達。
今日仲直りしても次の日にはまた同じトラブル、という事もすくなくありません。
私たちは日々繰り返し、子どもの気持ちを受け止めながら、“どうすればよかったんだろう?”と一緒に考えて
子ども達の成長を見守っています。
しかし、そんな経験も友達とのつながりがあるからこそできるものです。
子ども達はたくさんの遊びの中で、いろいろな友達と関わります。
悔しかったり、嬉しかったりしながらいろいろな気持ちを経験して、友達を知り、友達の良さに気づいていきます。
トラブルさえも子どもの成長において大切なプロセスの一部なのかもしれません。
まだまだ今年度も始まったばかり。2学期には運動会、発表会と大きな行事が控えています。
一日一日を大切に、子ども達といろいろな経験をしていきたいと思っています。 」
7月9日、日中はとても暑かったのですが、夕方から心地よい風が吹き、絶好のつどい日和になりました。
子どもたちは浴衣や甚平でめいっぱいおしゃれして登園してきました。今年は保護者の家族が和太鼓をたたいて下さり、みんな大盛り上がり!子どもたちは太鼓に合わせて盆踊りを楽しんでいました。他の学年の踊りのときも椅子に座りながら踊って、うれしそうでした。そして、恒例の花火!手伝いに来て下さったお父さんたちも火の粉をかぶりながら点火してくださり、迫力満点です。先生も負けてはいません。暑い中着ぐるみを着てAKBの「ヘビー ローテーション」で盛り上げます。
夕暮れから集まる夏のつどいですが、楽しんる間に日は暮れ、あっという間にお別れの時間です。楽しかったね。
この日は年長さんは、お父さんお母さんと別れて、お友だちとホールで泊まる「お泊り保育」の日。つどいが終わるとお父さんお母さんに「お休みなさい」を言って別れました。別れ際に泣いた子が夜寝入る時に泣き出した他の子を慰めたりして、みんなで力を合わせてがんばって泊まりました。翌日、目を覚ました子どもたちはみんな達成感でいっぱい!みんな一回りも二回りもお兄さんお姉さんになったね。
ことの始まりは役員会。星先生が「砂場で遊ぶ子供たちのために机を作りたいと思っている」と伝えると、
保護者の中から「私、工作は得意よ」と声が上がりました。工作好き保護者4人が集まってとうとうピンクと水色の素敵な机ができました。お母さんたちの腕は日に日に上がり、工芸クラブを立ち上げられそうな勢いでした。暑い中子どもたちのためにありがとうございました。2学期に年長さんに絵を描いてもらい砂場にデビューする予定です。お楽しみに

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7月7日は七夕です。7月4日、お向かいの東京医療学院大学のご厚意で大きな竹をいただきました。今日、明日できれいに飾り付けます。保育中はジャングルジムと2階テラスに飾っています。お時間がある方は見に来てくださいね。7日はお天気になって、みんなの願いが届きますように。
月7日は七夕です。7月4日、お向かいの東京医療学院大学のご厚意で大きな竹をいただきました。今日、明日できれいに飾り付けます。保育中はジャングルジムと2階テラスに飾っています。お時間がある方は見に来てくださいね。7日はお天気になって、みんなの願いが届きますように。
「これだ!」
園長 坂本みさと
年中のAくんが出席ノートを持ってきて「(シールを貼るところは)どこ?」と聞きに来たので「14日だよ」答えたのですが、ノートには目もくれず私の方を見ています。シール貼りがAくんにとっては朝来たら貼るものといった単なる習慣になっているのだと感じ、出席ノートの意図にそぐわずもったいないと思い、
「(カレンダーが)壁に貼ってあるよ」と伝えてみました。Aくんがちょっと困っていたので、日めくりカレンダーの貼ってあるる壁に連れて行き、「これだよ。自分で見つけてごらん」と促しました。
ボードに月のめくりと、日のめくりをそれぞれリングに通して表示しています。
Aくんはまず月に目を留めページをパラパラとめくり始めました。12月のところまでいくとカレンダーを見て1ページずつ数字を見比べながら9月まできました。「これ?」と私に聞くので、カレンダーの下に出席ノートを持っていき、数字を見比べやすいようにしてから「どうかな?」と聞きました。するとAくんはじっと見比べ「しっぽが違う」と言い、今度はもっと丁寧にページをめくりはじめました。そして6月にたどり着くと、Aくんはしばらくノートを見つめ首をかしげながら考え込んでいましたが、カレンダーの下にノートを持っていき見比べてみて「おんなじだ」と言い、小さくうなづきました。次に日付に目を留めると「(数字が)ふたつ(二桁)だ」と気づき、指でノートをたどると、今度は自信を持ってカレンダーの下にノートを持っていきノートの14日のところを指さし、「これだ!」と言うと嬉しそうに私の顔を見ました。私はAくんと気づく時間を共有できて、とても豊かな時間がすごせ、嬉しくなって、「そうだね。見つけられてうれしい?」と確かめるとAくんは「うん」ともっと笑顔になりました。“わからないことは聞く”ということも大事ですが、年中時代は
“自分で気づくともっとうれしい”という経験を積んでいってほしい時期でもあります。この時期にじっくりと気づく経験を積み重ねていくことは、これから先の知的好奇心を育んでいることにもなります。
とはいえ、子どもの時間はゆったりと過ぎています。大人がその時間の大切さを感じていることが大切です。そうしないと子どもをせかしすぎ、結局は気づくように教えてしまい、子どもにとっては気づいたという実感が乏しくなることもあるからです。今、子どもになぜ寄り添うのか。支える大人として意識していたいところです。
園長 坂本みさと
4月も終わりに近づき、子どもたちもようやく新しい生活に慣れてきたようです。この間、子どもたちは子どもたちなりにがんばってお友だちとの関係を築いてきました。でもがんばっているのは何も子どもたちだけではありません。実はそばにいないお母さんたちが子どもたちの関係づくりに一役かっていることもあるのです。たとえば、お名前書き。たくさんのお名前を書いてくださり本当にありがとうございます。でも、このお名前書きは失くしたときのためだけのものではないのです。Aくんが粘土遊びをしているとBくんが「僕も」と手を出してきたので、Aくんは取られると思って粘土板をギュッと持ち上げました。Bくんに「これは誰のかな?」と聞くと、Bくんは「Bくんの」と言います。同じものだから自分のものとの区別がつかないようです。そこで、粘土板のお名前を差し、「ここ見て。『え・い・く・ん』って書いてあるよ。これはAくんのなんだよ」と言うと、Bくんが覗き込み、これ?と尋ねるように名前を差します。「Aくん、ママに書いてもらったんだよね?」と言うとAくんは「うん、『え・い・く・ん』」とBくんに見えるように名前を差します。Bくんはじっとみていましたが、「Bくんのは?」と聞いてきました。「Bくんのもお名前書いてあるよね」と私が言うと、「うん、(ママが)書いてた!」とにっこりと答えます。「Aも(書いてもらった)!」とAくんも言います。「そうだね。AくんもBくんもママが書いてくれたんだね」と言うと、二人ともにっこりします。「じゃあ、探してみようか」と私が言うと二人とも「うん!」と言って立ち上がりました。Bくんがひとつを拾い「これは?」と聞くと、Aくんも覗き込みます。二人に見えるようにお名前を差しながら「○・○・ち・ゃ・ん」と読むと、Bくんは粘土板をそっと置きます。こんどはAくんが見つけ「これは?」と聞くとBくんも覗き込みます。「『×・×・く・ん』だって」というと、二人は『×・×・く・ん』と名前をなぞりまた探します。Aくんがまた「これは?」と聞くので同じように「び・い・く・ん」と読むと、二人ともぱっと笑顔になりました。Bくんは嬉しそうに名前をなぞりながら「び・い・く・ん」と言います。嬉しそうに見ていたAくんも同じように指で名前をなぞりながら「び・い・く・ん」と言うとBくんに笑顔を返します。二人は粘土箱、粘土ベラなどのお名前もこんなふうにひとつひとつ確かめながらBくんのお道具を全部見つけると、Aくんは自分のお道具をBくんのそばに持ってくると楽しそうにふたりで粘土遊びを始めました。まだ名前は読めないけれど、お母さんたちが書いてくださった名前をなぞることで、二人は自分たちの大事なお道具を見つけていきました。そして、最初はよく知らなかったAくん、Bくんですが、お母さんが書いてくれたという「一緒」と一緒に見つけるということを繰り返すなかでお互いを感じて知り合っていったのだと思います。幼稚園にはいないお母さんの支えがこんなところに息づいています。本当にありがとうございます。そしてこれからも子どもたちの関係を育むために一緒に支えていきましょうね。